遙か3年の時を経て発見されたこの言葉。
いや、古くからの会員ならば全員知っているはずの言葉。
彼女が初代会長だということを知る人は少ない。
けれど、今でも彼女の言葉を憶えている。
あれは春のことだった。
彼女はこう言った。
「ずっと親友のつもりだった人に、今さっき好きだと言われた」
「何で親友でいられないのかな」
決して表には出さないけれど、悩んだ痕が見える。
直後、彼女は聞いてきた。
「ねえ、男女間の友情って成立すると思う?」
何も、答えられなかったよ。
男女間の友情が崩壊する瞬間ならたくさん見るのに、
それが成立しているのを見ることは少ない。
またひとつ難しい課題を僕等に残して、彼女は去っていった。
きっと今も夢を追いかけているのだろう。
今だから、答えが聞きたいとも思う。
そこで、本人に電話して聞いてみた。
『男女間の友情って成立すると思う?』
回答はこうだった。
『YES。
だけど、周りがそれを認めないんだよね。
男同士、女同士の友情より、男女間の友情のほうが深くなれると思うんだ。
...目を見ればわかるから。』
そっか。
木下の言う言葉はいつも記憶に残る。