「ひとりで見るもんじゃないね」


Turururu...

携帯が鳴った。



「もしもし?」

「あー、かいちょ、俺。今博多でフェリー乗ってるんですけど。」


これはまた遠くから電話がきたもんだ。

と、彼はこう繰り出した。



「かいちょ、今フェリーから見える夜景すごいのよ。」

「そこで寸言をひとつ。」




「ひとりで見るもんじゃないね。」




...。


悲しい港だった。







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