夏休み、ボクは彼女にきいた。
僕「前期に好きだったS君はもうなんともないの?」
彼女「いまはもうなんでもない。あなただけよ」
僕はその言葉を信じていた。
夏は過ぎ、二人の間には静寂だけが残った。
”終わって”から2週間後の事だった。
不意に出会った彼女はボクにこう言った。
「またあのS君が好きになったの」
JR津田沼駅、5・6番線のホームだった。
”ヴゥゥゥーーーン”
通り過ぎる黄色い電車。残した風に彼女の髪は揺れる。
彼女は続けた。
「もうそのS君のことが好きで好きでたまらないの」
そう言うと、彼女は立ち去っていった。
取り残された僕。
その日の京葉そばのおばちゃんは、いつにもましてあたたかく感じた。
まさにボクは実感した。
『終わった...。』