「一人しかいない」


夏が始まるころだった。





「私なんかにかまってないでさ。ほかにいい子、見つけなよ」



君は言った。



「世界の半分は女なんだしさ」



...それは違うよ。




俺が、世界中の別の女と君を、同じに考えられると思ってるの?


君は、わかってないのかもしれないね。


それとも、わかってて言ってるのかな。





「一人しかいない」


俺は言った。





「言うことうまくなったねぇ」


君は笑う。







むなしかった。





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