「違う人にしようかな〜」



大学近くの居酒屋兼料理店。梅雨直前の夜。

そんな中での出来事だった。



食事をしながらふと気が付くと、後ろの席が騒がしい。

察するに大学生っぽい女の子が盛り上がっているようだ。

お酒が入っているせいかトーンはどんどん上がるばかり。

いつしか聞き入ってしまった。



話題はいつしか恋愛中心になっていた。

出てくる固有名詞は彼女達にとっては全世界に等しく、

推測と勝手がどんどん話題を抽象化させていく。



で、遂に出た寸言。

「いい男なんていっぱいいるから。はは〜ん」



逆説的で深い。



「学祭の付き合いでつきあうとすぐ別れるよ」



だめだったのか。



「短い人生、するかしないか悩んだら迷わずするよワタシは」



勢いで付き合うのはどうか。



「”私の方が好きな気持が強い”とか思わないの!?」



強気だ。



「そうだ。違う人にしようか〜。そっか」



男がかわいそうだ。




そして出た結論。

「女の友情は血よりも濃くて恋よりも脆い」





...。そう、恋愛は若さなり。







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