「サンタは来なかった」




トナカイさん一人忘れて帰っちゃったみたいだね。今日はそんなお話。




彼は、クリスマスまでに全てにカタをつけようと強く心に決めていた。

そして彼女と逢う約束もとりつけることができた。


そしてクリスマス前夜。


待ちわびる彼に電話が入った。

『RuRuRuRuRu・・・・・』


ガチャッ。


彼「もしもし?」


彼女「ごめんなさい...今風邪をひいちゃって、ちょっとだめなの。」



でも彼は優しかったね。


「いいよ。じゃあ俺今からいくよ。プレゼント渡すから。」


そう言って彼は彼女の家へ向かった。

そして彼はプレゼントを彼女へと渡し、自分の部屋へと帰ってきた。




突然、電話が鳴った。


彼「もしもし。」


彼女「・・・・・」

彼女「・・・・・もらえないよ。」


ショックだった。けれど彼はそのプレッシャーには負けなかった。

その想いは強く、自然と言葉になってこう言ったんだ。


彼「俺は君のこと好きだから」


返事はこう伝えた。


彼女「好きってどういうこと?」


彼はこう言った。


彼「一人の女として、好きだよ。」


けれど.....

返事は電話越しに彼へと届いた。


彼女「今、気になる人がいるから」




追い打ちをかけるかのように、その声は重ねた。


彼女「返事、ちゃんと言えたよね」




その言葉を聞いたのは12月24日の0:50。ちょうどクリスマス。

彼は心の中でこうつぶやいた。





「サンタは来なかった」















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