実は終わったの会にも過去、過激派最右翼の組織が存在していた。その名は「死ね死ね団」。
そう、名前は「稲中卓球部」から由来している。内容もほぼ同じだ。
そんな死ね死ね団も解散し早や数年。狂気と悪意の固まりだったあの団体は、今思うと
若さ故の暴走だった。
そんな「死ね死ね団」の狂気と栄光の足跡を綴ったのがこのページである。
第一章.「七夕事件」
あれは大学一年の頃だった。友人と男二人で街の方へドライブへ出かけた時、何故か混雑していて前に進まない。 よく見ると看板に「七夕祭り」と書いてある。独り者だった我々には知る由もないイベント。切なかった。
丁度夕暮れ時にさしかかり、ムードも最高。歩道にはカップルが溢れ、車内にはそれを見る男ふたり。 その頃死ね死ね団団長だった私は切れる寸前だった。そしてさしかかった交差点。 歩行者天国の末端、カップルで溢れた交差点は、車の進行を著しく妨げていた。
「ふざけんな」
突然団長は切れた。そして信号の変わり目にも関わらずゆっくり歩くカップルに対して死ね死ね団は襲いかかった。 そう、止まらずに突っ込んでいったのだ。
ヘッドライト全開で交差点へと突っ込んでいった死ね死ね団。車の前には逃げまどうカップル。
表情一つ変えずに団長は残り15cmまでカップルにフロントをよせ、あおった。
驚く助手席の友人:「おいおい。」
団長はつぶやいた。 「死ね。」
第二章.「アパート共振事件」
あれはピンク色のアパートに住んでいた頃だった。
夜中の2時頃、団長は団員とともに部屋で酒を飲んでいた。
ん?何だろう、上の階からゴトゴト音がする。
そのうちなにやら声まで聞こえはじめた。しかもかなりヤバめの声。
団長は思った。
「これは挑戦だね?」
そんな団長の部屋には超強力な音響機器の数々が。おもむろに会長は全てをセットした。
そして恐ろしい音量で曲を再生し始めた。
しかも1時間も。
後日一階の一番遠い部屋のヒトから言われた。
「あの、窓が共振してたんだけど。」
第三章.「カップル凝視事件」
月の輝く夜だった。月の光は人を惑わす...その話が分かる気がする程だった。
夜中の2時、我々死ね死ね団はアパートにたむろし、とりあえずラジオ体操をしていた。
「なぜラジオ体操?」
それは未だに謎だ。
ふと顔を上げると遙か遠くに人の気配がする。
隣の団員は言った。
「あれ、カップルだぜ。」
ほう、我々と遭遇するとはいい度胸のカップルだ。そのうちカップルは横をすり抜け
アパートに入っていった。
凝視する我々。
そのうち次第に不快モードが強まっていった。
しばらくして同じカップルがアパートから出てきた。よく見るとなんと団長の真上の部屋から
ではないか!
あれが挑戦者ですか...そう思った次の瞬間に団長はもう睨み続けていた。
目をそらし階段を下りてくるカップル。凝視する死ね死ね団。
そして彼らが見えなくなるまで我々は凝視し続けた。
呟く団員。
「いいねえ、カップル。」