特集:「もう俺を頼るな。」
二人はもう一年間もつき合わずに何となく一緒に、そしてなんとなくお互いなれ合いになっていた。
つき合っていないと言っても、端から見ればつきあってるも同然であった。現に二人が何度ウワサになったかわからない。
しかし彼女にはちゃんとした彼氏もいた。
だから、ふたりがちゃんとした関係でつき合うことはできなかった。
そんな二人は、彼女が本当の彼氏と別れたことからおかしくなった。
彼女は別れた彼氏をどうしても忘れられなかった。
そして、男ももう彼女とつき合うことはできないだろうと、合コンで知り合った違う学校の子の事を見ていた。
そして、その夜...
二人はその前からぎくしゃくしてけんかばかりしていた。その夜もそうだった。
以前にもまして行き違っていた。なにを言っても、二人にはけんかの元にしかならなかった。
そして彼女は口にした。
「もう来てほしくないならはっきり言えばいいじゃない!」
その声は涙で震えていた。
しかし男はその一言でキレた。
「じゃあ、言うよ。もう二度と俺の家にくるな。それと...」
「...もう、俺を頼るな」
彼女は雨の中、なにも言わずに走ってでていった。
おわった...
そこで一句。
「五月雨に うたれし我は おわりけり」