「もう忘れたことだから」


ある飲み会での事だった。

僕は彼に尋ねた。

「あれ、彼女さんは?」



彼は答えた。

「えー、いないですよ。」





驚いた僕。

思わずこう聞いてしまった。

「えっ、何時別れてしまったの?」



一瞬の沈黙。




彼は重い口を開き、こう言った。



「もう忘れたことだから。」



その時彼は、遠い目をしていた。









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